TOKI ART SPACE
トキ・アートスペース

 
舘野薫子 展
KAORUKO TATENO

悲しみの在りか

2026年5月12日(火)- 5月17日(日)
12:00 - 19:00 最終日17時まで

  Artist's Comment

―悲しみの在りか―

世の中の、声なき声に耳を傾けてみる…。
人間の苦しみや悲しみは、すぐそこに存在する。

 

私にとって『描く』という行為は『祈り』と同じなのかもしれない。

小学6年の時、父を亡くしてから苦難の連続だった。私はたくさんの耐え難い痛み、心に深い傷を負った。けれども世の中は冷酷だった。生きることを止めようと考えたこともある。
そんな時、父が生前語っていた言葉を思い出した。
「大変な思いをしている人が世の中にたくさんいるんだよ。」
その言葉があったから、私は生きてこられたのだと思う。

この世界は不安と困難に満ちている。紛争や災害で厳しい生活を強いられ貧困に苦しむ人々…。かけがえのない命や日常を奪われ嘆き悲しむ人々…。
しかし決して目を背けてはいけない、彼らの存在を。彼らの人間としての存在を。

私は何も出来ないちっぽけな人間である。だから静かに、静かに、彼らの存在を描くのだと思う。深い悲しみや苦悩を抱えて生きる人々のために祈りながら…。そして、消えることのない自身の心の傷を昇華させるために…。








「繁りゆく悲しみの中を生きる」



【舘野薫子 略歴】

1979年、栃木県宇都宮市に生まれる。

父の影響により、幼少の頃から絵を描くことに親しむ。

自身が小学6年の時、最愛の父、急死。
穏やかな家庭は一変する。

2004年、文星芸術大学美術学部美術学科油画専攻卒業。

2020年秋、母永眠。

現在、東京都在住。

 

【個展】

2005年 「生きとし生けるもの」ギャラリー花野(栃木県宇都宮市)
2006年 「いのちのかけら」馬車道大津ギャラリー(横浜市)
     「生まれるもの」ぎゃらりぃいぶき(東京・銀座)
2007年 「舞い降りる頃」ぎゃらりぃいぶき(東京・銀座)
2008年 「失われゆくもの」gallery枇杷(横浜市)
     「銀色の夜に」ぎゃらりぃいぶき(東京・銀座)
2009年 「月下に散る」ギャラリー髙雅(栃木県宇都宮市)
2010年 「宇宙のかけら」ギャラリー匣(栃木県さくら市)
     「舘野薫子展」ぎゃらりぃいぶき(東京・銀座)
     「雨に消えゆく」ギャラリー髙雅(栃木県宇都宮市)
2017年 「肋骨の花(あばらのはな)」アートギャラリー環(東京・日本橋)
2018年 「花びらの破片を紡ぐ」アートギャラリー環(東京・日本橋)
2019年 「境界線の散歩道」アートギャラリー環(東京・日本橋)
2024年 「嘆きの坩堝(なげきのるつぼ)」トキ·アートスペース(東京・神宮前)


 

トキ・アートスペース
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